

そこでこの記事では、インフラエンジニアについて以下の内容にについて解説していきます。
この記事の内容
- インフラエンジニアに求められる姿勢・知識・スキル
- インフラエンジニアが資格を取るメリット
- インフラエンジニアが取っておきたい資格
この記事を読み終えると、次のような状態になっているでしょう。
目指す状態
- インフラエンジニアに求められる姿勢・知識・スキルが理解できる
- インフラエンジニアが資格を取得するメリットを理解し、自分に必要な資格とその優先順位を理解できる
それではまず、インフラエンジニアに向いている人の特徴から見ていきましょう。
※インフラエンジニアの仕事内容や向いている人の特徴について知らない方は、以下の記事をご覧ください。
【インフラエンジニア完全ガイド①】職種と仕事内容について徹底解説!
【インフラエンジニア完全ガイド②】向いているのはどんな人?魅力と注意点を解説!
目次
1.インフラエンジニアに求められる姿勢・知識・スキル
ここでは、インフラエンジニアに求められる姿勢・知識・スキルについてご紹介します。
特に、求められる姿勢に関しては、知識やスキルの習得にも繋がってくるので重要な要素となります。
1-1.インフラエンジニアに求められる3つの姿勢
インフラエンジニアに求められる3つの姿勢は、以下の通りです。
ポイント
いずれも、インフラエンジニアのキャリアを構築していく上で、非常に重要となってくる姿勢です。
1-1-1.自発的かつ主体的な姿勢
インフラエンジニアに求められる姿勢の1つ目は、自発的かつ主体的な姿勢です。
指示された業務を単にそのまま行うのではなく、その業務の背景にある目的を理解し、自発的かつ主体的に業務に取り組んでいくことが大事となります。
最初に任される業務は、データの監視や集計など、一見、単調で単純に思われるものもあります。
しかし、そのような業務でも、「なぜデータの監視をする必要があるのか?」、「この集計したデータは何のために、誰向けに使用されるもなのか」と言った視点を持つことで、業務の中で創意工夫が生まれてきます。
そして、そういった創意工夫を行うことで、自分自身のスキルアップにもつながりますし、上司ひいてはクライアントからの評価も上がることでしょう。
また、上流工程になればなるほど、自発的かつ主体的な姿勢が必要となってきます。
なぜなら、任される仕事の難易度が上がり領域も広くなるため、受け身の姿勢では業務を遂行していくことが難しくなるからです。
例えば、クライアントとのやりとりについても同様です。クライアントから言われたことをそのまま実行するだけでは、クライアントの満足を得ることは難しでしょう。
必要とされる人材になるためには、自発的かつ主体的な姿勢が重要となってくるのです。
1-1-2.日々自己研鑽を続ける姿勢
インフラエンジニアに求められる姿勢の2つ目は、日々自己研鑽を続ける姿勢です。
インフラエンジニアも含めエンジニアは、日常の業務の中で新たな問題に直面する場面が度々あり、それを解決するには広範囲かつ深い知識とスキルが肝となってきます。
そのため、Webでの検索は当然として、専門書籍を読んだり、仕事場以外での勉強会への参加など、普段から貪欲に情報収集とスキルや知識の習得を行なっていくことが重要です。
また、上流工程に携わるようになりクライアントとやり取りする機会が増えると、自己研鑽の重要性はますます高くなります。
IT業界は新しい技術が続々と出てくるため、クライアント側から「この技術はどうなの?」と質問されることもあります。
その時に、新しい技術について一通りの話ができると、クライアントからの信頼も高まります。
したがって、自分自身が行っている業務に関するスキルや知識はもちろん、それ以外の分野についても学習し習得する姿勢が肝要となってくるのです。
1-1-3.常にエンドユーザーを意識する姿勢
インフラエンジニアに求められる姿勢の3つ目は、常にエンドユーザーを意識する姿勢です。
エンドユーザー(システムを操作する人)を意識する姿勢とは、平たく言うとシステムを利用する人に寄り添ってシステムを構築し運用していくことを指します。
確かに、インフラエンジニアはアプリケーションエンジニアとは異なり、エンドユーザーが直接触れる部分を担当しているわけではないため、ともすれば、エンドユーザーに対する意識が薄くなりがちです。
しかし、インフラはシステムの稼働に直結する領域であり、システムを安定稼働させることがエンドユーザーにとって第一に重要な点となってきます。
そう考えると、インフラエンジニアにも普段の業務の中でもエンドユーザーの視点を持って作業を行うことが肝要と言えるでしょう。
1-2.インフラエンジニアに求められる6つの知識とスキル
次に、インフラエンジニアに求められる知識とスキルについて説明していきます。
インフラエンジニアに求められる6つの知識とスキル
- 基本的なプログラミングの知識とスキル
- サーバの知識とスキル
- ネットワークの知識とスキル
- セキュリティの知識とスキル
- 仮想化とクラウドの知識とスキル
- 英語
初めから全て習得しようとする必要はありません。
優先度の高いものをからご紹介していくので、少しずつ身に付けていってください。
1-2-1.基本的なプログラミングの知識とスキル
1つ目は、基本的なプログラミングの知識とスキルです。
ここで言う基本的なプログラミングの知識とスキルというのは、プログラミングの基本的なアルゴリズムを理解しており、各プログラミング言語の基礎的な文法を理解できれば、コードを読めるような状態を指します。
確かに、インフラエンジニアは、アプリケーション開発エンジニアとは異なり、実際にプログラミングをする機会あまり多くないため、コードをゴリゴリ書けるほどのスキルは求められないことがほとんどです。
しかし、運用保守の場面では、Shellといったコマンドスクリプトと呼ばれるプログラミング言語でプログラムを作成し、運用の自動化を行う場合もあります。
さらに、新しい技術としてコンテナ型仮想化と呼ばれるDockerやKubernetes、Ansibleがありますが、それらを活用するためには基本的なプログラミングの知識は必要となってきます。
そのため、自分が扱う製品や技術に関わる言語については、基本的なプログラムのコードを読めるようにしておきましょう。
1-2-2.サーバの知識とスキル
2つ目は、サーバーの知識です。
サーバーはインフラを構成する最重要なパーツであるため、インフラエンジニアにとっては切っても切れない存在です。
具体的には、サーバーの基本的な仕組みや、代表的なOSであるLinuxやWindows等の知識が必要です。
Linuxでは、コマンドプロンプトと呼ばれる黒い画面上で、テキストベースでOSに指示を出して、ファイルの操作をする場合があります。
そのため、一通りのコマンドプロンプトの操作は押さえておくようにしましょう。
1-2-3.ネットワークの知識とスキル
3つ目は、ネットワークの知識とスキルです。
ネットワークも、サーバーと同様にインフラを構成する最重要な要素です。サーバーとの繋がりで学習が必要となってきます。
具体的には、ネットワークの基本的な仕組みと、ネットワーク製品で多数のシェアを誇るCiscoの知識とスキルがあると良いでしょう。
1-2-4.セキュリティの知識とスキル
4つ目は、セキュリティの知識とスキルです。
昨今、サイバー攻撃による企業の情報漏洩やシステムダウンが取り沙汰にされることがありますが、情報システムにおけるセキュリティの重要性が日に日に増しています。
その中で、基本的なセキュリティの知見を持っておくことは、インフラエンジニアを含めエンジニアにとって必須とも言える状況となっています。
具体的には、代表的なセキュリティのリスクについて知り、それに対するサーバーやネットワークなどにおけるセキュリティ対策の方法を理解することが重要です。
1-2-5.仮想化とクラウドの知識とスキル
5つ目は、仮想化のクラウド知識とスキルです。
仮想化とは、物理的に複数台のサーバーを1台のサーバーと捉えて考えて、システムを構成する方法です。
1台に見立てて考えることでサーバーのリソース(CPUの容量など)を無駄なく効率的に使用することができます。
クラウドとは、自社でサーバーを持たず、大量のサーバーを保有している企業からサービスとして、システムを利用することを指します。
代表的なクラウドだとAmazonのAWSやMicrosoftのAzureがあります。
1-2-6.英語力
6つ目は、英語力です。
ここで言う英語力とは、リーディングで通常の英語のサイトが読めるレベルを指します。
なぜ英語力が必要かと言うと、IT技術のドキュメント(説明資料)では英語でしか書かれていないものがあるからです。
日本語に翻訳されているものもありますが、新しい情報であればあるほど英語でしか掲載されていません。
確かに、現在は翻訳技術が発達しているため英語が読めなくても書かれている内容を理解することは可能です。
しかし、必要とする情報を自分で読みことができると、作業スピードと効率性、理解力に大きな影響を与えます。
したがって、インフラエンジニアを含むITエンジニアは、もちろん辞書を引きながらでも構いませんので、通常の英語のサイトが読めるくらいの英語力は養っておきたいところです。
2.インフラエンジニアが資格を取得するメリット
インフラエンジニアは資格を取ることで、以下のようなメリットがあります。
インフラエンジニアが資格を取るメリット
- 資格を取ることで該当分野の知識を体系的に効率良く習得できる
- 知識やスキルがある一定の証明になる
- 就職や転職活動を有利に進めることができる
- 資格手当がもらえて収入がUPする
資格を取ることは、インフラエンジニアになる前にも役立ちますし、インフラエンジニアなった後も大変活きてきます。
2-1.資格を取ることで該当分野の知識を体系的に効率良く習得できる
資格を取得することの1つ目のメリットは、知識を体系的に効率よく習得できる点です。
ご存知の通り、資格はその分野の知識が一定のものであることを証明するものであり、その資格取得のために学習することでその分野の知識を体系的に身につけることができます。
また、資格取得の時に使用する参考書は、過不足のない情報が体系的にまとまっているため、ネット上の情報から断片的に学ぶよりも、効率的に学習を進めることが可能です。
2-2.知識やスキルがある一定の証明になる
資格を取得することの2つ目のメリットは、知識やスキルの一定の証明になる点です。
資格という形として示せるものがあることで、「ある程度この分野の知識はあるのだな」と客観的な指標として証明することができます。
たしかに、資格の有無よりも、経験や実績が物を言う場面は多くありますが、1つの評価軸として持っておくのに越したことはありません。
実際に、公共のプロジェクトの入札条件(プロジェクトをやらせてもらう条件)には、IT系の国家資格が必須となっていることがほとんどです。
2-3.就職や転職活動を有利に進めることができる
資格を取得することの3つ目のメリットは、就職や転職活動に有利に進めることができる点です。
インフラエンジニアを含めたITエンジニアに未経験から挑戦する場合には、経験や実績がないため、採用担当側としてもそれまでの学歴や職歴といった少ない情報から、ITエンジニアの適性があるかどうかを判断することになります。
その時に、あらかじめ基本的なITの資格を取得しておくことで、採用担当者へ「エンジニア職への本気度」や「新しい技術を習得する姿勢」、「ITエンジニアの基本的な素養」を示すことができます。
結果として、資格を持たない他の候補者と比べて有利な状況で、就職や転職活動を進めることができます。
2-4.資格手当がもらえて収入がUPする
資格を取得することの4つ目のメリットは、資格手当がもらえて収入がUPする点です。
ほとんどのIT企業では、資格手当というものを設けています。
金額は資格の難易度にもよりますが、初歩的な資格の「基本情報技術者」ですと、5000円〜1万円を資格手当として支給する場合が多くなります。
企業によっては、資格を取れば取るほど金額が積み上がっていくところもあるため、資格手当だけで追加で5万円〜10万円もらっている人も存在します。
資格取得をすることは、エンジニアに就職する前も役に立ちますが、入ってからも収入の面でも有益です。
3.インフラエンジニアが取得を目指したい資格
次に、インフラエンジニアが取得を目指したい資格についてご説明します。
難易度と職種、管轄する団体によって、代表的な資格が12種類あります。
※★マークは資格の取得難易度を便宜的に表現しています。
インフラエンジニアが取得を目指したい資格12選
- 【国家資格】ITパスポート(★)
- 【国家資格】基本情報技術者試験(★★)
- 【国家資格】応用情報技術者試験(★★★)
- 【その他】Linuc レベル1(★★)
- 【ベンダー資格】CCNA(★★)
- 【国家資格】ネットワークスペシャリスト試験(★★★★)
- 【ベンダー資格】ORACLE MASTER Bronze(★★)
- 【国家資格】データベーススペシャリスト試験(★★★★)
- 【国家資格】情報セキュリティマネジメント試験(★★)
- 【国家資格】情報処理安全確保支援士試験(★★★★)
- 【ベンダー資格】AWS認定ソリューションアーキテクト(★★)
- 【国家資格】プロジェクトマネージャー試験(★★★★)
3-1.ITの総合的な知識に関する資格
まずは、ITの総合的な知識に関する資格です。
これらの資格は、インフラエンジニアに限らずITの職種に就く方は取得しておきたいたい資格です。
3-1-1.【国家資格】ITパスポート(★)
ITパスポートは、ITに関する総合的な知識を問う資格の中でも、レベル1の最も初歩的な資格となります。
取得することで、ITに関して一般的な知識があることの証明となります。
内容は一般常識的なものも含まれますが、普段見聞きしない用語も登場します。
IT業界で働いている人は100時間程度、全くの未経験から取得を目指す人は150時間程度の学習時間が必要でしょう。
エンジニアを目指す方にとっては最低限押さえておくべき内容であり、エンジニアの就職活動の時には他候補者との差別化につながるほどの評価は得られない場合が多いのが実情です。
3-1-2.【国家資格】基本情報技術者試験(★★)
基本情報技術者試験は、ITに関する総合的な知識を証明する国家資格で、IPAではレベル2に位置付けられています。
IT系の企業へ就職すると、入社1〜2年目のうちに習得されることが奨励されています。
ITパスポートと比べると、一般常識的な内容からさらに踏み込んで、ITに関する技術的かつ専門的な内容も含まれてきます。
慣れない用語や概念の理解に苦労する場合もあり、取得のためには200時間程度の学習時間が必要となります。
この資格をあらかじめ取得しておけば、就職活動をする時にも、企業側から好印象を持たれるでしょう。
3-1-3.【国家資格】応用情報技術者試験(★★★)
応用情報技術者試験は、ITに関する総合的な知識を測る資格の中で最も難易度が高い資格で、
IPAではレベル3に位置付けられています。
IT系の企業では、入社3年以上の中堅にあたる人が資格を取得するよう奨励されます。
基本情報技術者と比べても、求められる知識が深く、200〜500時間程度の学習時間が必要となります。
このレベルになると、就職活動でも高い評価を得ることができるでしょう。
3-2.サーバーエンジニアに関する資格
次に、サーバーエンジニアに関する資格です。
3-2-1.LinuC レベル1(★★)
LinuCは、Linuxに関する知識を問う資格となります。
Linuxは、サーバーに使用されるOSとして、大きなシェアを持っています。
そのため、インフラエンジニアの中でも、特にサーバーエンジニアを目指す方にとって、就職後も実務的に非常に役に立つ資格と言えます。
レベルは3段階に分かれていますが、レベル1を取得するだけでも、就職活動において高い評価を得ることができるでしょう。
レベル1に認定されるには、101と102といった2つの試験に合格する必要があり、200時間程度の学習時間が必要となります。
3-3.ネットワークエンジニアに関する資格
次に、ネットワークエンジニアに関する資格です。
3-3-1.【ベンダー資格】CCNA(★★)
CCNAは、ネットワーク機器を扱う企業であるシスコが認定するベンダー資格です。
以下の図の通り、シスコは国内のネットワーク機器の製品市場において、48.1%と約半分のシェアを占めています。

引用:IDC|国内ネットワーク機器市場シェアを発表|発表:2022年7月4日(最終アクセス日:2023年4月15日)
インフラエンジニアの中でも特にネットワークエンジニアを目指す方にとって、この資格を取得しておくことは、就職活動をする時はもちろん、実際に仕事を始めてからも非常に有益であると言えます。
CCNAはシスコの資格の中でもエントリーレベルで、基本的なネットワークの仕組みも含めて学ぶことができます。
さらにCCNPといった上級レベルの資格もありますが、まずはCCNAを取得しておくだけでも、就職活動では高評価を得ることができるでしょう。
3-3-2.【国家資格】ネットワークスペシャリスト試験(★★★★)
ネットワークスペシャリストは、IPAが認定する国家資格で、ネットワークに関する専門的な知識を問う資格です。
IPAが認定するITの資格の中でも、最上位のレベル4に位置します。
応用情報技術者よりもさらに難しくなり、論述の対策も必要となってきます。
IT企業では、課長職への昇進の基準となっていたり、プロジェクト入札の条件となっていたりします。
このレベルの資格を就職活動前に取得することは現実的ではありませんし、困難です。
インフラエンジニアの中でも、特にネットワークのスペシャリストになりたい方にとって、取得を目指したい資格と言えるでしょう。
3-4.データベースエンジニアに関する資格
次に、データベースエンジニアに関する資格です。
3-4-1.【ベンダー資格】ORACLE MASTER Bronze(★★)
ORACLE MASTERは、Oracle社が認定する資格制度で、Oracle DatabaseをはじめとするOracle製品に関する知識を問う資格です。
Oracle Databaseは、行と列からなる表形式の構造をもつ「リレーショナル型」のDBMS(データベース管理システム)において、世界TOP3のシェアを占めています。
クラウド上で提供されるデータベースのDBaaS(=Database as a Service)が急成長してきていますが、これまでの主流であったオンプレミス型のDBMSも依然として市場シェアの半数を占めている状況です。
そのため、データベースエンジニアを目指す方にとっては、オンプレミス型のDBMSを理解する意味でも取得しておきたい資格です。
Oracleの各製品について、多種多様な認定資格がありますが、まずはDBMSの基礎を理解するために、エントリーレベルのORACLE MADTER Bronze DBAを取得しておくと良いでしょう。
3-4-2.【国家資格】データベーススペシャリスト試験(★★★★)
データベーススペシャリストは、IPAが認定する国家資格で、データベースに関する専門的な知識を問う資格です。
こちらもIPAの資格の中で最高難易度のレベル4となっています。
インフラエンジニアの中でも、データベースのスペシャリストとして活躍したい方は、取得を目指したい資格です。
3-5.セキュリティエンジニアに関する資格
次に、セキュリテイエンジニアに関する資格です。
3-5-1.【国家資格】情報セキュリティマネジメント試験(★★)
情報セキュリティマネジメント試験は、IPAの資格の中で、情報セキュリティについての基本的な知識を問う資格です。
IPAにおける難易度としては、基本情報技術者と同じレベル2に位置付けられており、全く知識がない場合ですと約200時間の学習が必要とされています。
昨今の情報セキュリティの重要性が高まってきている中で、新たに新設された試験です。
そのため、実際にエンジニアになってからでもいいので、取っておきたい資格です。
3-5-2.【国家資格】情報処理安全確保支援士試験(★★★★)
情報処理安全確保支援士試験は、IPAが認定する国家資格で、セキュリティに関する専門的な知識を問う資格です。
旧セキュリティスペシャリストが改名されてできたもので、IPAの資格で最高難易度のレベル4に位置付けられます。
セキュリティの分野でのスペシャリストになりたい方にとっては、取得を目指したい資格です。
3-6.その他の資格
最後に、その他の資格をご紹介します。
3-6-1.【ベンダー資格】AWS認定ソリューションアーキテクト(★★)
AWS認定試験は、Amazonが提供するクラウドのAWSに関する知識を問う資格です。
以下の図の通り、グローバルでクラウド業界におけるAWSのシェアは32%であり、スタンダートとなりつつあるクラウドの知識を習得する場合、AWSの資格を取得するのが実務的にも有益だと言えます。
引用:canalys|Worldwide cloud service spend to grow by 23% in 2023 |発表:2023年2月8日(最終アクセス日:2023年4月15日)
3-6-2.【国家資格】プロジェクトマネージャー試験(★★★★)
プロジェクトマネージャーは、IPAが認定する国家資格で、プロジェクトマネジメントに関する専門的な知識を問う資格です。
こちらも、IPAの資格で最高難易度のレベル4に位置づけられています。
中堅からさらにキャリアをステップアップしてくためには、特定の技術の専門性を極めることのほかに、マネジメントへ進む道もあります。
マネジメントへ進みたい方にとっては、取得を目指したい資格です。
4.まとめ
当記事では、インフラエンジニアにとって必要なスキル、知識、姿勢、取っておきたい資格についてご説明してきました。
求められるスキル・知識・資格は、インフラエンジニアのキャリアの各段階で変わってきます。
ご自身の学歴や経歴によりますが、未経験からインフラエンジニアを目指す方は、まずは以下の順番で資格の取得を行なっていくとよいでしょう。
ポイント
- スタートラインに立つために、まずはITパスポートを取得する
- できるだけ基本情報技術者も取得する
- LinucまたはCCNAも取得できればバッチリ
この記事が、インフラエンジニアを目指す方にとってお役に立てれば幸いです。
求められる姿勢・スキル・資格が理解でき、具体的に就職活動を開始しようと考えている方は、以下の記事をご覧ください。